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コラム 乾 いわき昔野菜のレシピ2 | いわき市役所

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Academic year: 2018

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保存や加工の知恵

COLUMN

農家さんに教わったこと

永崎地区では、かつて朝飯前の磯仕事として かんぴょう作りが行われていました。ウリ科の

「ユウガオ」の実を「手かんな」という道具を用 いて薄く削り、乾燥させたものが「かんぴょう」 です。収穫してすぐのユウガオを、味噌汁の具 や煮物にしても美味しくいただけますが、ユウ ガオの実は大きいので、とても一度には食べき れません。かんぴょうにすることで長期保存が 可能となり、使いたい時に使いたい分だけを使 える保存食です。

永崎地区では、かつて朝飯前の磯仕事として かんぴょう作りが行われていました。ウリ科の

「ユウガオ」の実を「手かんな」という道具を用 いて薄く削り、乾燥させたものが「かんぴょう」 です。収穫してすぐのユウガオを、味噌汁の具 や煮物にしても美味しくいただけますが、ユウ ガオの実は大きいので、とても一度には食べき れません。かんぴょうにすることで長期保存が 可能となり、使いたい時に使いたい分だけを使 える保存食です。

かんぴょう

写真:かんぴょう(永崎川畑)

下桶売のシソ栽培者は、収穫したシソの葉を、天気の良い日に縁側に並べ、時間をかけてカラカラ に乾燥させます。乾燥させたシソの葉は、細かくもんで、蒸かしたてのむかごご飯にたっぷりとかけ「し そご飯」に。梅と一緒に漬け込んだ赤シソを乾燥させる「ゆかり」とは全く別のもので、川前町では 昔から食べられている伝統食です。近年ではあまり見かけなくなりましたが、各家庭で少しずつ調理 法が違い、我が家の味があるようです。

ちそっぱ

写真:しそご飯(川前町下桶売) 風や日差しなどの自然の力を有効に利用して食物を乾燥

させることは、先人から伝わった長期保存の知恵のひとつ です。乾物もまた漬物とならんで、交通の便が未発達だっ た時代に、冬の間の貴重な食物として重宝されていました。 戻す手間や調理に時間がかかるものもあり、現代人には敬 遠されがちですが、味や栄養が凝縮され、採れたての作物 とはまた別の味わいが楽しめます。

いわき市では、実に多くの種類の豆が作られ てきました。呼び名や愛称も、地域や家庭によっ てさまざまで、その一粒に人々の想いや歴史が 詰まっています。何故そこまで豆が大切にされ てきたのか。それは、収穫物が限られる厳しい 冬に、栄養豊富で長期保存できる豆は、貴重な ものだったからです。お節の煮豆、お赤飯など、 ハレの日に豆を使った料理が多いことも、大切 にされていた証なのかもしれません。

いわき市では、実に多くの種類の豆が作られ てきました。呼び名や愛称も、地域や家庭によっ てさまざまで、その一粒に人々の想いや歴史が 詰まっています。何故そこまで豆が大切にされ てきたのか。それは、収穫物が限られる厳しい 冬に、栄養豊富で長期保存できる豆は、貴重な ものだったからです。お節の煮豆、お赤飯など、 ハレの日に豆を使った料理が多いことも、大切 にされていた証なのかもしれません。

豆類

写真:花豆(田人町荷路夫)

味付けはめんつゆ

熱した油が 隠し味

細かくした シソを加える 手かんなとかんぴょう ユウガオ

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保存や加工の知恵

COLUMN

農家さんに教わったこと

永崎地区では、かつて朝飯前の磯仕事として かんぴょう作りが行われていました。ウリ科の

「ユウガオ」の実を「手かんな」という道具を用 いて薄く削り、乾燥させたものが「かんぴょう」 です。収穫してすぐのユウガオを、味噌汁の具 や煮物にしても美味しくいただけますが、ユウ ガオの実は大きいので、とても一度には食べき れません。かんぴょうにすることで長期保存が 可能となり、使いたい時に使いたい分だけを使 える保存食です。

永崎地区では、かつて朝飯前の磯仕事として かんぴょう作りが行われていました。ウリ科の

「ユウガオ」の実を「手かんな」という道具を用 いて薄く削り、乾燥させたものが「かんぴょう」 です。収穫してすぐのユウガオを、味噌汁の具 や煮物にしても美味しくいただけますが、ユウ ガオの実は大きいので、とても一度には食べき れません。かんぴょうにすることで長期保存が 可能となり、使いたい時に使いたい分だけを使 える保存食です。

かんぴょう

写真:かんぴょう(永崎川畑)

下桶売のシソ栽培者は、収穫したシソの葉を、天気の良い日に縁側に並べ、時間をかけてカラカラ に乾燥させます。乾燥させたシソの葉は、細かくもんで、蒸かしたてのむかごご飯にたっぷりとかけ「し そご飯」に。梅と一緒に漬け込んだ赤シソを乾燥させる「ゆかり」とは全く別のもので、川前町では 昔から食べられている伝統食です。近年ではあまり見かけなくなりましたが、各家庭で少しずつ調理 法が違い、我が家の味があるようです。

ちそっぱ

写真:しそご飯(川前町下桶売) 風や日差しなどの自然の力を有効に利用して食物を乾燥

させることは、先人から伝わった長期保存の知恵のひとつ です。乾物もまた漬物とならんで、交通の便が未発達だっ た時代に、冬の間の貴重な食物として重宝されていました。 戻す手間や調理に時間がかかるものもあり、現代人には敬 遠されがちですが、味や栄養が凝縮され、採れたての作物 とはまた別の味わいが楽しめます。

いわき市では、実に多くの種類の豆が作られ てきました。呼び名や愛称も、地域や家庭によっ てさまざまで、その一粒に人々の想いや歴史が 詰まっています。何故そこまで豆が大切にされ てきたのか。それは、収穫物が限られる厳しい 冬に、栄養豊富で長期保存できる豆は、貴重な ものだったからです。お節の煮豆、お赤飯など、 ハレの日に豆を使った料理が多いことも、大切 にされていた証なのかもしれません。

いわき市では、実に多くの種類の豆が作られ てきました。呼び名や愛称も、地域や家庭によっ てさまざまで、その一粒に人々の想いや歴史が 詰まっています。何故そこまで豆が大切にされ てきたのか。それは、収穫物が限られる厳しい 冬に、栄養豊富で長期保存できる豆は、貴重な ものだったからです。お節の煮豆、お赤飯など、 ハレの日に豆を使った料理が多いことも、大切 にされていた証なのかもしれません。

豆類

写真:花豆(田人町荷路夫)

味付けはめんつゆ

熱した油が 隠し味

細かくした シソを加える 手かんなとかんぴょう ユウガオ

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長い間、人々の暮らしに寄り添ってきた「いわき昔野菜」。親から子へ、子か ら孫へと世代を越えて、代々種は受け継がれ、地域の気候や風土に馴染み、家 庭の食卓を支えてきました。食べ方も実にさまざまで、保存の知恵や加工の工 夫など、その土地ならではの独自の食文化が形成されてきました。

この地域の宝でもある「いわき昔野菜」や「食文化」を、次の世代へ残して いくことを目的に、本誌は編集されました。昔から伝わる食べ方と共に、若い 世代の方に興味を持ってもらえるような、今までにない新しい食べ方も紹介し ています。

本誌は、昨年に刊行された「いわき昔野菜のレシピ」の続編であり、この度 も多くの方にご協力を頂きました。薬膳、フレンチ、中華、家庭料理など、バ ラエティに富んだレシピが誕生しています。個性の強い野菜の魅力を活かしな がらも、今までとは違った新しい一面に光をあてることで、「食べたい」、「作っ てみたい」という声が、少しでも多く生まれれば幸いです。そして、この冊子 を手にとって下さった方が、「いわき昔野菜」をより身近に感じてもらえること を、心から願っています。

編集後記

凍み餅

写真上:ごんぼっぱの凍み餅(田人町荷路夫) いわき市の山間部を中心とした地区には、「凍み 餅」と呼ばれる保存食があります。夏から秋にかけ て「ごんぼっぱ」と呼ばれるヤマゴボウの若葉を摘 んで乾燥させておき、冬の寒さが最も厳しい2月初 旬に餅に加工されます。ごんぼっぱは、茹でてアク 抜きするだけでも数日かかり、餅が完成するまでに は多くの手間がかかっています。寒さにあてて乾燥 させることで、餅の表面がカチカチになり、長期間 の保存が可能となります。食べる時は、半日以上水 につけ、フライパンなどで焼いて、砂糖醤油などお 好みの味付で食べられています。ごんぼっぱの葉の 裏面は、ビロードのような独特の手触りですが、こ れが餅のつなぎになるといわれています。

写真右❶:ごんぼっぱを乾燥させている様子 写真右❷:ごんぼっぱの団子

茹でてアク抜きしたごんぼっぱを米粉に混ぜて 団子状にし、もち米と一緒に蒸かします。 写真右❸:つきたてのごんぼっぱ餅

写真右❹:凍み餅を屋外に干している様子

ついた餅を藁で組み、水にくぐらせてから軒下 に吊るします。1 ヵ月ほどで完成します。 写真右❺:ごんぼっぱの凍み餅

凍み餅を一晩水につけ戻します。水気をきって、 少量の油をひいたフライパンで焼き、お好みの 味付で食べます。

❶ ❷

❸ ❹

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参照

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